| ・こどものうつ病について |
12歳未満の児童期の有病率は 0.5% から 2.5%、12歳から17歳の思春期以降では、2.0% から 8.0% 認められる。
イライラしたり、少し落ち込んでいるようにみえたりするだけの軽症のうつ病では、うつ病体験を言語化しないことが多く(発達段階によっては出来ない)、行動面での変化で、頭痛や腹痛等の身体症状や不登校等が特徴である。
フルオキセチンやセルトラリンなど、投薬治療はSSRIが推奨されているが、パロキセチンの投与は、思春期前の子どもへは慎重に行われるべきである。SSRIの投与により改善が見られない場合には、三環系抗うつ薬や他のSSRIやなどへの変更が推奨される。
児童期では認知行動療法、青年期では認知行動療法と精神療法は対人関係療法の有効性が認められている。
回復を促す上で、家庭や学校などの日常生活における環境を整えることも有効である。 |
| ・心療内科について |
心療内科とは、心身医学を実践している診療科である。
心身医学(しんしんいがく、Psychosomatic Medicine)とは、患者の身体面だけではなく心理・社会面を含めて、人間をあらゆる面から診ていこうとする知識・感情・意志の調和のとれた医療を目指す医学の一分野である。
心身症に対する心身医学は、病気の発症や進行に心理的要因が大きく関わる器質性疾患を中心に扱う分野として主に内科学から発展して行った。
初期の頃は「精神身体医学」と名付けられていた。
一般的に心身医学は精神医学の一部と把握することができ、精神医学を学んだものが扱うことだと考えられている。精神医学とは独立して把握されていることは、日本だけで,心療内科という診療科があるのは。日本とドイツだけだ。
また日本において「心療内科」が標榜科として認められたことは平成8年と比較的最近のことで、このような経緯から、また日本人の精神科に対するかたよった見方・考え方等から、「心療内科」はしばしば「軽度の精神科」「薬を使わないで治療してくれる精神科」などで誤解を受けることがある。また精神科開業医者(メンタルクリニック)が、患者の抵抗感を払拭するため、敢えて「心療内科」を標榜している場合も多い。 |